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寄付金の税額控除?

 所得税の上では、東日本大震災に係る寄付金については、一定の用件の下、所得控除

適用のみがあるものと、所得控除と税額控除のいずれかを選択適用できるものの二つ

に分かれます。

 例えば、①日本赤十字社の「東日本大震災義援金」口座に寄付した場合や、②中央共

募金会への「東日本大震災義援金」として寄付をした場合、その寄付金には、寄付金

控除(所得控除)の適用のみがあります。

 一方、③中央共同募金会への「災害ボランティア・NPO活動サポート募金」や④認

定NPO法人の被災者支援活動資金(寄付金の募集に際し国税局長の承認を受けたもの

に限定)として寄付をした場合は、寄付金控除(所得控除)と特定震災指定寄付金特別

控除(税額控除)のいずれかを選択適用できる。

 特定震災指定寄付金特別控除(税額控除)は、NPO法人やボランティア団体等によ

る被災者救援活動の支援を目的として創設された制度であるため、その適用対象は上記

③④の二つに限定されています。

 当所でも当該事案がありまして、所得控除と税額控除のどちらが有利かのシミュレー

ションを行ったところ、税額控除の方が有利でした。税額控除の方が有利になるケース

が多いように思います。

 

参考文献:週刊税務通信