寄付金の税額控除?
投稿日:2012 年 3 月 16 日
所得税の上では、東日本大震災に係る寄付金については、一定の用件の下、所得控除
の適用のみがあるものと、所得控除と税額控除のいずれかを選択適用できるものの二つ
に分かれます。
例えば、①日本赤十字社の「東日本大震災義援金」口座に寄付した場合や、②中央共
同募金会への「東日本大震災義援金」として寄付をした場合、その寄付金には、寄付金
控除(所得控除)の適用のみがあります。
一方、③中央共同募金会への「災害ボランティア・NPO活動サポート募金」や④認
定NPO法人の被災者支援活動資金(寄付金の募集に際し国税局長の承認を受けたもの
に限定)として寄付をした場合は、寄付金控除(所得控除)と特定震災指定寄付金特別
控除(税額控除)のいずれかを選択適用できる。
特定震災指定寄付金特別控除(税額控除)は、NPO法人やボランティア団体等によ
る被災者救援活動の支援を目的として創設された制度であるため、その適用対象は上記
③④の二つに限定されています。
当所でも当該事案がありまして、所得控除と税額控除のどちらが有利かのシミュレー
ションを行ったところ、税額控除の方が有利でした。税額控除の方が有利になるケース
が多いように思います。
参考文献:週刊税務通信