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相続税額の計算の全体像

前回までは、亡くなった方から財産をもらう人やもらう割合についてご紹介してきましたが、今回からは相続税額の計算についてご紹介します。

 
相続税は、前回までにお話しした「相続」や「遺贈」によってもらった財産について、その財産をもらった人に対して課税され、計算の流れは、大きく分けて3つの段階に分かれています。

 

まず、第一段階では、亡くなった方から相続や遺贈によってだれがどれくらい財産をもらったか、という金額をもらった人ごとに計算します。
これは、税金を納める力が大きい人にはたくさん税金を納めてもらい、税金を納める力が小さい人には少ない税金ですむように、という考え方に基づいて、亡くなった方からどのくらい財産をもらったかを計算し、そのもらった財産の多い少ないに応じて税金を計算するようにしているのです。
 

次に、第二段階では、第一段階で計算された、もらった財産のもらった人ごとの金額をいったん全員分合計し、その合計額をもとに「相続税の総額」といわれる金額を求めます。
この相続税の総額とは、亡くなった方の遺した財産すべてについての相続税額の合計額という性格を持っています。

 

そして最後に、第三段階では、第二段階で計算された相続税の総額を、第一段階で計算されたもらった財産の金額の大小に応じて配分し、各人の納付する税額を計算します。
このとき、もらった人の事情等に応じた税額控除と呼ばれる規定によって税額が減額されることがあります。

 

このような3つの段階を経て相続税額は計算されます。
次回以降、第一段階の内容から順に、もう少し詳しくご紹介していきましょう。